皆さま、こんにちは。
少し遅くなりましたが 9月2回目の更新です。
すっかり秋らしく、過ごし易くなりましたが…
コロナウイルスとの共生という社会においては、
大小様々な影響が圧し掛かっていますね。
とはいえ、後ろ向きになっても無益ですし、
有難き日常に一層感謝できるだけでも有益です。
三日月の 野原の露に やどるこそ
秋の光の はじめなりけれ
藤原俊成(ふじわら の としなり/しゅんぜい)
(1114年〜1204年12月)の和歌です。『千載和歌集』の撰者でも。
三日月が野原の露に宿るのが 秋の光の始まりなのだ…
という非常に優美な情景ですね。
「野原」という場所自体が都市部では無くなりましたが
それでも「露」は見ようと思えばどこにもあります。
ただ、その露に宿る「三日月」をみつけ、
その光を感じるというのは…心を静かに
意識的に見ようとしないと絶対に無理ですよね。
光害の中では、露の中の光どころか
天空にある三日月さえ感じにくい現代ですが、
少なくとも心持としては、それくらい穏やかに
ほのかな光を感じられるほどのゆとりを持って
日々の風流を忘れないようにしたいものです。
人との距離感が変容し、ギスギスしがちな今こそ
日頃気付けなかった「至近距離」を再考するのも
また有意義な秋の学びかと思います。
それでは、今回はこの辺で。
季節の変わり目で体調管理が難しい時期です、
くれぐれもご自愛下さいますように。
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