こんにちは。7月2回目の更新です。
このところ、全てが「和歌」の引用なので
変わり映えしませんが…コロナ禍で何となく
「おとなしく自粛」しているような感じです。
いそのかみ ふるき都のほととぎす
こえばかりこそ 昔なりけれ
(石上の古き都で鳴くホトトギスよ。
昔から変わらないのは、その鳴き声だけだなあ。)
『古今和歌集』巻三144 所収、
素性法師(そせいほうし)の和歌。
素性=俗名・良岑玄利(よしみねのはるとし)は
「僧正遍照(良岑宗貞=よしみねのむねさだ)」の子。
2019年4月の始まり/2019年11月の始まり
…でも素性法師の和歌を取り上げています。
これを詠んだ当時、大和国石上(現在の奈良県天理市)
「良因院(石上寺)」の住持でありました。
自然の営みは変わらないが、人の営みは変わる
という無常観を詠んだものですが・・
西暦900年代でさえ「変化」を感じるとしたら
現代では比較にならない程の大変化でしょう。
しかも2020年は世界的なコロナ禍で
文字通り「昔とは大きく変容した」世界です。
生活様式にも意識改革が求められます・・。
そういう社会変容の中でも、
ホトトギスたちは元気いっぱいに鳴いています。
素性法師と同じ心境で「変わらないのは自然の営み
だけだなぁ」としみじみ思う昨今ですね。
とはいえ、その自然さえも、異常気象などひと昔から
比べると大きく様変わりしているのが現在の地球でしょう。
まさに「諸行無常」そのものですが、各々の
「心」の核心のみは揺れ動くことなくただ有難く
「在る」ことのみが真実と言えましょうか…。
ともあれ「例年なら」満喫できるはずの夏季ですが
2020年は色々と対応が求められる夏となります。
covid-19と共生していくことになる社会なので
各々体調管理は万全にしつつ、免疫力も
低下させないように気を付けて参りましょう。
それでは、今回はこの辺りで。
いつもありがとうございます。
【日記の最新記事】