2020年05月17日

母君への感謝


皆さま、こんにちは。

コロナ禍も収束の兆しを見せつつありますが
終息までは時間がかかりそうな状況下
皆さまいかがお過ごしでしょうか。

とりあえず5月2回目の更新です。



真木柱(まけはしら) ほめて造れる 殿のごと
いませ母刀自(ははとじ) (おめ)変りせず


麻氣波之良 寶米弖豆久礼留 等乃能其等
已麻勢波々刀自 於米加波利勢受


(真木柱を讃えて建てた立派な御殿のように、
 母上もお変わりなくお元気でいて下さい。)



『万葉集』 巻20-4342
坂田部首麻呂(さかたべのおびとまろ)

駿河国から九州に防人(さきもり)として
旅立つ時に詠んだ和歌です。


日本神話や祝詞(のりと)に親しんでいると
「柱(はしら)」という概念の深さに気づくでしょう。

神々を一柱(ひとはしら)、二柱(ふたはしら)…と
表現することからも「深い意味」を推察できます。

「宮柱太敷き立て(みやばしらふとしきたて)
高天原に千木高知りて(たかまのはらに ちぎたかしりて)」


という表現も、ただ大きいとか高いというに留まらず、

「柱」が大地の底深くから天空にまで届いている
スケール…太い柱が、大地と天空までを繋ぐような
壮大な神殿=「国」の建設描写であると言えます。

そもそも「ハシ」という語は
"こちら側"と"あちら側"を繋ぐ
という意味から来ていると言われます。

橋・箸・ハシゴ・走る…など、
なるほどと思いますよね。。


さて、前置きが長くなりましたが、
今回の和歌の「真木柱」という語も
その深さが分かってくるでしょう。

家の柱を立てる時には、祝福の言葉で褒め讃えながら
末永く建物を守ってくれるよう祈って建てたことが
読み取れます。

天地を繋ぐ大いなる自然の威力だけでなく
自分の家を支えてくれた大いなる母君へ、

揺らぐことない柱でそびえる神殿のように
いつまでもお変わりなくお元気でいて下さい
…という最上の祈念の言葉です。



「母の日」は過ぎましたが、お互いが感謝しあうのに
「機会が過ぎる」ということはありません。

コロナ禍で 母親業のご負担が増しておられる
ご家庭も多いことでしょう。ただ、一本の柱に
負荷をかけるのではなく、それぞれの柱が
負荷を分散させる方が「神殿」は長持ちします。

互いに敬意と感謝を持ちながら苦楽を
シェア分散していくことが家族であり国家です。


…と、話が大げさになりましたが、
遅ればせながら「母の日」に際して
お母様方のご苦労には心より敬意と
感謝を申し上げます。

それでは、まだまだ油断できない情勢ですが
皆さま日々ご自愛下さいますように。

いつもありがとうございます。

posted by laluz at 14:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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