2018年05月04日

2018年5月の始まり



皆さま、こんにちは。

2018年第4番の月も過ぎていきました、
2018年の約33%が早くも経過したことに。

過ぎた時間に敬意を払い 省みながら
第2節目の4カ月も充たして参りましょう。



かたらひし その夜の聲は 時鳥
いかなる世にも 忘れんものか



2017年の5月は 芭蕉の句、
 しばし間も 待つやほととぎ す千年
…を引用しましたが、今年は西行のホトトギスを。


ホトトギス(学名:Cuculus poliocephalus)は、
カッコウ目・カッコウ科に分類される鳥類の一種。
特徴的な鳴き声と托卵する習性で知られる鳥です。

霍公鳥、杜鵑、杜宇、蜀魂、不如帰、時鳥、
子規、田鵑、死出ノ田長、魂迎鳥…など異名が
数多いように古来から良くも悪くも人間を
惹きつける鳥(の一種)であると言えましょう。
万葉集を見るだけでも153首に登場します。


異名の由来には各説ありますけれど
中国故事由来(杜鵑、杜宇、蜀魂、不如帰etc.)
カッコウ誤認混同説(郭公、霍公鳥etc.)
時候由来(時鳥、田鵑 etc.)が有名です。

それらも細部は説が分かれておりますが
「子規」については定説がないようです…。
また、死出ノ田長、魂迎鳥と呼ばれるように
ホトトギスは冥界を行き来する'使い'とも
考えられてきたみたいですね。。


というわけで、情熱的・激情的あるいは
悲痛な叫びとも聴こえるホトトギスの鳴き声は
恋慕の情だったり悲哀・傷心の想いだったり、

あるいは初夏到来を告げる吉兆だったり…を
(果ては冥界まで)告げるものと尊ばれながら
人間の心情を乗せてきたと言えますね。

この「ホトトギス考」だけでも書物1巻を
要しましょうが、この辺にして本題に戻ると。


ホトトギスは(昼も)夜にも鳴く鳥です。
現代は夜でも照明電灯等で明るいため
夜に鳴く鳥も増え、特筆するほど珍しく
感じませんが、遥か昔の闇夜の中でも鳴く
ホトトギスはより一層印象的だったはず。

そういう情景を踏まえながら読みますと
なかなか奥深い歌のように感じます。
何重にも解釈可能でちょっと訳出困難です…

貴方と語り合ったその夜に聞こえたのは
ホトトギスの声。どのような世になっても
(或いは 生まれ変わったとしても)
貴方との語らいを忘れることはないだろう。


…と、こんな解釈が基本線にあると思いますが
読み手の状況によって受け止め方が異なる
深い世界が広がっていることでしょうね。

「語らい」=男女の契りという意味合いでも
古文では用いられますので、情熱的な恋慕歌
としても読めましょうし、或いは去りゆく者
との哀悼歌かもしれません。

先に逝った者との語らいか・・
自己の深奥(或いは人智を超えたもの)
との語らいかも…?


そんなこんなで ホトトギスが鳴く季節。

古より数多の人間の想いを託されて
鳴いているホトトギスに思いを遣りながら

出会い語り合う人との「時間」を大切に
「今」の集積を味わって参りましょう。



「時間」については昨年 2017年5月の始まり
でも触れていますので 読み返して下されば。

(最後ちょっと駆け足になりましたが)
今回はこの辺で。


初夏の緑風が清々しい5月も 至福の時でありますことを
皆さまと共に心から喜びたいと思います。

いつもありがとうございます!



(今月も世界情勢が許す限り 16日前後に
 もう1回更新できれば良いなと企んでいます)

posted by laluz at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ラルース進学塾
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/183136968
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック