2011年06月17日

「脳」を支配する


先日の記事「創造的な怠惰?」で英文引用しましたが、

「創造的な思考とは、物事をいつも通りのやり方で
行うことに特別な価値はない」と認識すること
なのかもしれません。


人間は創造的行為・思考を行えるよう、
単純作業は考えなくとも自動操縦化できる
高度な機能が備わっています。

食べながらパソコンを使い、友だちと談笑する、
ということさえ意識しなくても自然と出来ます。

深く考えないで自動操縦できるのは「脳力を
深く要求する創造行為をするため」ですが、
逆に言えば創造的思考を行わないまま自動操縦
ばかりでいると脳は「退屈」します。

脳は使ってやればやるほど、情報を迅速かつ
効果的に処理できるよう「創意工夫」しますが、
特にすることがなければ何もしません。


放置していればいくらでも力を抜く「脳」を
メンテナンスする上で気をつけておく点は
「使っていない部分を動かしておく」ことです。

これは身体の関節・筋肉のメンテナンスと全く
同じ理屈で、使ってやらなければ経年加齢と
ともに錆びついて行きます。

「使っていない部分を動かしておく」という意味であれば、
全てが脳への刺激となり得ます。慣れてくれば何もしなくても
思考トレーニングだけで直接脳を活性化できますが、
最初のうちは物理的な手段が有効でしょう。


要するに「いつもと違うことをする」です。

脳への変化球であれば何でも構いませんが、
利き手ではない方の手で生活してみることや、
更には利き目・利き耳など含めた「利き脳」自体を
意識的に変えてみることが簡単かつ有効な手段です。

脳活性トレーニング等でも取り上げられますが、
目をつぶって部屋などを歩くことや、いつもと違う道・
やり方を採用してみることも「変化球」として有効です。

「新しい言語を習得すること」は更に効果的ですが、
気楽に継続実践できることではないので、利き手ではない手で
歯磨きをしてみるなど、簡単にできることを「楽しんで行う」
方が精神衛生上も良いと思います。慣れるまでは
短時間で、一日おき程度で十分でしょう。

脳が解放されるに従って 思考トレーニングだけで脳に十分な仕事を
与えられるようになりますが、思考によって脳力を満たせないと
他者からは「奇行」に映る行動をしてしまう怖れもあります。

(真夜中に月を見上げながら後ろ歩きをする等。もちろん、
奇行をわざと行なって「反応」を観察する人もいますが。)


脳に電源を入れさえすれば、基本のんびりで構いません。
「脳」を驚かせて、わくわく楽しませてあげることです。


遊びに「〜しなければならない」ことは存在しないので、
普段の枠組みを超えて脳を自由に遊ばせるようにしましょう。

ライフワークのような壮大な作業を見いだせれば、
飽きることなくアイデアを提出してくれると思います。


さて、物理的な変化球以外では、「尺度単位」を変えて
考えてみるという思考枠組への変化球があります。

我々は、1日・1時間単位で生きていますが、
1日86,400秒で、1年は約31,557,600秒です。

100年生きたとしても31.6億秒です。


「人の生」も1秒の集積でしかないと知れば、
その1秒の価値に感謝できるか否かが人生の
輝きを決めることになると悟れます。


時間以外では、重さの単位についても有効です。

1kgは100万mg(ミリグラム)であり、
1兆ng(ナノグラム)であり、1,000兆pg(ピコグラム)です。

体重50kgの方は5,000万mgであり、その中で
カルシウム200mgやコラーゲン1,000mgやらが
様々な経路で往来していきます。

自分の組成構造の中で、摂取成分がどの程度の
ウェイトを占めるか把握することは大切です。

人生が1秒の集積であるように、身体も1mgや1pgの集積です。

それら微小単位を慈しむことなくして
総体が輝くことはないでしょう。
部分が全体を作るのですから。



もちろん、上記はすべて
「自身での思考を柔軟にするため」の変化球です。

日常生活で「2kgも太った〜」と嘆く方に対して
「どうやったら200万ミリグラムも太れるの?」など言っては
円滑な人間関係に支障を来すかもしれません。

「付き合ってもう3カ月だね?」と微笑む相手に対して
「いや、まだ777万秒すら来てないし。」などと返しては
突然の別れを迎える可能性もあります。

その場その場にあった「時空間」作りが大切です。

脳力の開花に伴い、社会や制度・人間関係等の既成枠組みを
解体して再構築したくなる心理傾向・衝動も見られますが、
それ自体は成長過程で有益なので押し殺す必要はありません。


しかし、自分の価値観を押し付けるのではなく、
周りの状況に合わせた立ち居振る舞いができる
ことこそ高度な知性です。


思考枠組みを柔軟にしつつ、自分の思考イメージに
欠点はないのか、周囲の事象を全て考慮に入れているか、
ということを慎重に考えていく必要があります。

自らの「脳」を支配すること、すなわち
究極コンピューターの自働操縦に操られるのではなく
自らが「主」として脳を操作していくことが
人間としての自律と思います。



「脳の支配」という観点からは、完全呼吸について
(日々の脳メンテナンスでは、呼吸が最も大切です)、
 脳への物質的栄養(食事など)について、
 精神的栄養(読書や読書法)について、
「感情」を管理するには…等々、

お話できることは多くありますが、
ある程度は世間でも書かれていることですし、

知能・脳力の話ばかり続けても「脳が退屈」しますので、
その続きはまた時期を改めます。

それでは、月曜にお会いしましょう。


posted by laluz at 16:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 「脳」の使い方
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/179605130
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック