2011年09月09日

「記憶」と「忘却」


「記憶力」を高めたい!と思う人は多いでしょう、
実際「記憶力を伸ばすにはどうすれば良いですか?」
という質問もよく受けます。

怒られるかもしれませんが、極論を言えば「覚えられない」
というのは「脳が覚えていなくて良いと判断している」
結果ですから、覚えていないのが悪いと思いません。


(脳の機能低下等によって健忘・認知障害が発現している
 場合には別途の考察が必要ですが、今回は割愛します)


実際、好意を抱いていたり、尊敬する人の言動は、
脳が何回も再生して忘れないよう定着していきます。

「苦手なこと」「興味・関心のないこと」については
脳は大胆にスルーして、ムリに記憶定着させません。
「記憶する必要がない」と判断するからです。

逆にいえば、記憶するに値する情報だと
「好意的に意識付け」させれば脳は進んで記憶します。
(バカバカしい語呂合わせの秘訣もここにあります)


一般の記憶術の多くも、脳が興味を持ちやすいような
イメージや連想との関連付けによって記憶し易くする
アプローチをとっていると思います。


別のアプローチとしては「記憶容量そのものを高める」
という「命令」を、脳に対して与えてやることです。

記憶対象に興味があるから記憶するというのではなく
記憶対象に興味がなくともとりあえず貯蔵しておける
記憶容量を増やすアプローチです。


最初のアプローチを「興味増加型」、後者の方を
「容量増加型」と仮に呼ぶことにしましょう。

例えば、テキストや情景を脳内に「映像・写真」として
焼き付ける方法は、対象がなんであれ記憶できます。
自分の行動を脳内に動画として録画し、あとで再生する
場合も同じように、対象への興味がなくても記憶します。

数字の羅列を無理やりに暗記するより、
写真で保存した方が圧倒的に早いですよね?

写真記憶能力は、大抵の人がその可能性を有しています、
そこを再強化してみるのは「脳にとっても面白いので、
おそらく「退屈しのぎに喜んでしてくれる」でしょう。
(脳への命令のやり方さえ間違わなければ)

私の場合、自分の行動映像が脳に録画されて行くので、
誰々と何を話したとか、誰とどこを勉強・授業したと
いうのは、消去しない限り間違いなく記憶されています。

当方は完全に覚えているので、見事に忘れている相手と
接するのは退屈に思う時も未成年期にありましたが、
(会話を再現して思い出させるのも感じ悪いですし)
そういう日常生活上のデメリットを別にすれば、
記憶容量アップが色々と役に立つのは確かです。

ただ、「忘却すること」は「記憶すること」と同等に
重要な要素です。「忘れないようにする」姿勢では
なく、「忘れてもすぐに対応できるようにする」姿勢
の方が、時間もストレスもかからず現実的でしょう。


「すぐ忘れてしまう」「なかなか覚えられない」
というネガティブな方向で捉えるのではなく、
「少しでも覚えている場合に脳を褒めてあげる」
くらいの方が、記憶力を活性化し易くなります。


…と、十分に長くなりましたね。

「忘却」とうまく付き合いながらも「記憶容量を
増やしていく」にはどういうコツが要るのか?
については、また来週に改めましょう。

それでは、有意義な週末をお過ごし下さい。


posted by laluz at 17:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 「脳」の使い方
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