2017年04月03日

2017年4月の始まり



皆さま、こんにちは。

春の日差しが心身ともに心地よい季節、
素晴らしい日々をお過ごしのことと存じます。

2017年 第3番の月も過ぎていきました、
2017年の約25%が過ぎたことになりますね。

1年の4分の1…といって長いか短いかは
各々の時間感覚によりましょうが、心機一転
各々にとっての新「期」を楽しんで参りましょう!

(2016年4月と全く同じ冒頭部ですけれど…)



初桜 折しも今日は よき日なり  芭蕉


(折りしも桜が開き、今日は素晴らしい好日です。)



貞亨5年(1688年)春、伊賀上野の薬師寺。
芭蕉門下らが月例句会を立ち上げた設立会の席で。
「境内にはちょうど初桜が咲き、句会の発足という
今日に相応しく素晴らしい日です」と詠んだ句。


現世においても、新しい門出を寿ぐように
桜の花たちが顔をのぞかせてきていますね。

新しい生命たちも 遍く歓喜の声に誘われて、
興味津々で芽吹く、そんな優しい季節です。

各々が立ち回る舞台は様々異なりましょうが
新入生・新入社員・新役員etc..心機一転して
新たな歩みを進まれる方も多いことと思います。

入学式、入社式、新任・着任式etc..と
式礼典が催行され、「祝祭」を実感する季節、

新天地にあっても皆様にとっての「良き日」が
用意されていますことを、心からお祝い申し上げます。



ただ・・もし「初桜」でなかったとしても
俳聖は「よき日なり」と感じていたはず。
「桜が咲いていたから」良い日だという、
そんな安直な思考領域にいない44歳の芭蕉。


「日日是好日」(にちにちこれこうにち)

この領域にあろうとしていたことでしょう。


十五日已前不問汝、十五日已後道将一句来。
自代云。日日是好日。(『碧巌録』第六則)


中国唐時代の雲門文偃(ぶんえん)禅師の言。

「これまでの15日間のことは問わない、
これからの15日間について一言で言ってみよ」
と問い、自ら答えて曰く「毎日が好い日だ」と。


禅語として有名ですが、真意は深いです。

「好日」対「悪日」ではなく、善・悪、
良・不良、快・不快…といった人間の持つ
「相対的価値判断」への囚われを超えて
(仏教的には分別執着の心を一切取り払い)、

それぞれの日々が最高最上の日であって、
かけがえのない一日であることを悟れた
清らかで安穏なる境地を示しています。

人生においては、平穏無事・無病息災・家内安全・
立身出世して前途洋々…といった時期ばかりでは
ないでしょう。そんな試練・逆境の時にあっても
その日は二度とない一日で、唯一無二の時間。

どんな状況にあっても与えられた「時」を
全霊で向き合い、受け止める意識があれば、
まさに「日々が是れ好日」に至るということ。

「今」の本質は「自分そのもの」であり、
「自分」の本質は「今そのもの」に他ならず。

自らの時間にどう向き合うかはまさに自分次第、
外的環境・条件の変化に一喜一憂するのではなく
自らの時間を主体的に律し、時の流れを味わいながら
自らで「好日」を見出して行かなければならない。


そういった教えが込められた禅語です。

(「深い」というのも相対的な尺度ですけど
  本当はもっともっともっと深いです…
 「時間」について探究する必要がありますし)


と、あまり説法ぽいのも祝意を削ぐのでこの辺で。


文字通り「祝意」に満ちる季節でありますが、
眼前に桜が咲いていない時期であったとしても
眼に見えない「新たな芽吹き」を心で感じながら
自らの「好日」を日々創造して下さいますように。


長いお付き合いをさせて頂いている皆さま、
新しくご縁ができた方々の日々のお心遣いに
毎月のことながら感謝を述べさせて頂きます。


春陽麗和の好日・好季節、知的な出会いで充ちていることを
皆様と共に心から喜びたいと思います。

いつもありがとうございます!




posted by laluz at 08:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ラルース進学塾
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