2013年03月18日

Raffaello Santi


皆さま、こんにちは。

前回のアリストテレスから6週間ですが…
久々の「名言の英語」はラファエロです。

Raffaello Santi(1483.4.6 -1520.4.6 )は、
ルネサンスを代表するイタリアの画家、建築家、

ダ・ヴィンチ、ミケランジェロとともに、
ルネサンス期の三大巨匠と称えられる天才です。


Leonardo da Vinci , Michelangelo は既に紹介してきました。。)

37歳という若さで死去したとは考えられないほど
多数の作品を制作しましたが、その若さでいながら
大規模な工房を経営していたからです。

もちろん比較的恵まれた環境も手伝いますが、
芸術的天才だけでなく人間的魅力・社交力にも
充ちた奥深い人物であったことが伺えますね。


When one is painting, one does not think.

(絵を描く時、人は思考していない。)

ラファエロの言葉として良いのか確証は持てませんが、
そのように挙げられることが多いので取り上げますと。


「思考していない」というのはどういうことか。

「何も考えていない」というよりも
「意識的思考」から解き放たれた状態。

「絵を描いている」という次元を超えて
「絵そのものが、その手を通じて現れる」という、

まさに、天賦の才。神の手の御業。


絵画に限らず、あらゆる芸術に共通するはず。

ただ、これはラファエロたちのような
「天才だからできること」ではないと思います。

雑念を振り払い、自分が向かっている行為に対して
対象と一体化する次元で集中し、感謝とともに
その時空を楽しむなら、既に「忘我」の領域。

まるで「自然」が自ら行為しているように、
「運命」が自らを導くように、在るがまま
「それ」を在らしめることになりましょう。



Time is a vindictive bandit to steal the beauty of our former selves.We are left with sagging, rippled flesh and burning gums with empty sockets.

(「時」は従前の自身の美しさを奪い去る悪意に
  満ちた賊である。我々は、たるんで波打つ肉体、
  歯が抜け落ちて炎症を起こした歯茎のみ残される。)


…ネガティブな言葉ですけれど。

ラファエロは37歳で夭逝しましたが、
ミケランジェロのように89歳まで生きていれば
どのように考えたことでしょうね?!

「時」が「賊」となるかは自分次第。
「賊」に抗うことも大切かもしれませんが、

「 diamond 」の記事でも述べましたように、
「時」の熟成によって知性は磨かれます。

外見的な美を超えて、神聖的な美まで到達するには
「時」による収奪が不可欠とさえ言えましょう…。


Here lies that famous Raphael by whom nature feared to be conquered while he lived, and when he was dying, feared herself to die.

「ラファエロここに眠る。彼が生ける時、母なる自然は
これに凌駕さるるを恐れ、彼が死せる時 己の死を恐るる。」


ラファエロの墓碑銘 "Ille hic est Raffael,
timuit quo sospite vinci, rerum magna parens
et moriente mori."
です。

ラファエロの手を通して「自然」が開示されていたと。

ただ、ラファエロだけでなく「遍く万人」が自然の一部。

間断なき生死の連続とその集積でしかありません、
各々が存在している場所において、各々の才能を
自分と周囲の為に使うことが人類の進化でしょう。



IMG0.jpg

ラファエロ展コラボのルピシア『grazia 桃とミルクのお茶』です。

ルピシアといえば「マンダリン・オリエンタル東京」の
紅茶もルピシアですね、6つ星ホテルの称号に恥じず、
至高に相応しいホスピタリティが心地よい時空ですが、
お茶がルピシアというのは意外に思えましょう…。


ラファエロという稀代の天才に、想いを馳せながら
万物にgrazia( 優美・優雅・上品・慈悲 )を感じ、

「時」という「賊」を「味方」に変えて、
「非情なる変化」を「至高なる進化」へと、

趣深く味わって行ければ何よりの人生と思います。



それでは、今回はこの辺で。

いつもありがとうございます!


posted by laluz at 00:15| Comment(0) | 日記
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]