2013年05月25日

芸術との対話


皆さま、こんにちは。

中間考査の時期ですね、もう終わった人も
これからだという人も、学校で様々ですけれど、
各々進化してくれているようで嬉しく思います。


さて、お昼で終わる試験日や中休みに振替する等で
まとまった時間ができると、ふらりと散歩をします。

お散歩というよりはアート巡拝という趣ですが、

オディロン・ルドン 夢の起源」 東郷青児美術館@新宿
レオナルド・ダヴィンチ展」 東京都美術館@上野
国宝 大神社展」 東京国立博物館@上野

東大 古生物学 130年の軌跡」 東大総合研究博物館@本郷
フランシス・ベーコン展」 東京国立近代美術館@竹橋
貴婦人と一角獣展」 国立新美術館@六本木
LOVE展・アートにみる愛のかたち」 森美術館@六本木


…という内容で、混沌とした35時間を過ごしておりました。

「牧野邦夫―写実の精髄」@練馬区立美術館、
「『もののあはれ』と日本の美」@サントリー美術館、
「夏目漱石の美術世界展」@東京芸術大学美術館、
(特に牧野展)を鑑賞できなかったのは惜しまれます…。


各々について学んだことやコメントを付すには長くなりますし、
秀逸な芸術ブログも多くありますから、それは止めておくとして。

芸術との対話は、敬意をもって心から行う方針のため
あまり多く詰め込み過ぎると精神感応の疲労を覚えますが、
あえて混沌とさせた時間の中でこそ閃く何かもあります。

「大神社展」では、文字通り「国宝」「神器」が連ねられ、
古墳時代4〜5世紀「方格規矩鏡」「三角縁神獣鏡」、
5〜6世紀「人物画像鏡」や「海獣葡萄鏡」などなど
日本史で学ぶ伝説の銅鏡たちに目を奪われます。


東京会場は6月2日までですが、来年2014年1月15日から
3月9日まで九州国立博物館にも来るようなので、
機会を作って再見しておきたいところです。。


「ダ・ヴィンチ展」が学術的に 「ベーコン展」が激情的に
秀逸なコレクションであったのは、予想通りとして、
「東大古生物学」の展示は、予想外に有意義でした。

(本郷に訪れても、博物館まで中々寄れなかったので)

比較的長期に展示していたことも影響しましょうが、
とりあえず鑑賞者が誰もいなかったので。異質空間の中を
(常設展示の「人骨」「頭蓋骨」の群れもありますし)
コツコツと靴音を響かせながら、自由な思索が巡ります。

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原初の生命に連なる欠片を、光が幻想的に照らします。

荘厳な生命の連脈を、創造主のような心持で慈しみながら、
今までの進化と「これからの進化」を考える時空のよう。


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「LOVE展」の作品「草間彌生《愛が呼んでいる》2013 」

六本木ヒルズ10周年記念という「LOVE展」、
その頃は当地にいたので、巨大な電動回転ドアが
不幸な事故を起こしてしまい、撤去されたりした事も
10年前なのだと思うと、東大の古生物化石のように
時空間の歪みさえ感じてしまいますね。。


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「初音ミク @ miku cafe 」です。

2007年8月に世に出された「歌を歌うソフトウェア」の
キャラクター「初音ミク」も、発売前から生徒の子とか
色々と教えてくれていたので、世界的広がりを見せた今を
感慨深く思います、人気者になって良かったぁ的な。


会場内壁に記された哲学者や芸術家たちの
「愛」に関する言葉たちも印象的でした。

「 愛とは異質なものの中に共通性を見出す力である 」 T.アドルノ

「 愛は 2つの体に宿る1つの魂である 」 アリストテレス



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「貴婦人と一角獣 &ゴンチャロフ」コラボのチョコ。

お世話になっている方へのプチみやげに?と思うも
そのような方々は、YVAN VALENTIN, PASCAL LEGAC,
PIERRE MARCOLINI,JEAN-PAUL HEVIN...などを
私に下さるのに不相応だろうと思い留まりましたが…
(既にご覧になっている可能性もありますし)

缶ケース入りなので、記念に残るお品と思います。

6連作タピスリー「貴婦人と一角獣」の第6面
『我が唯一の望み』がケースに描かれていますが、

「触覚」「味覚」「嗅覚」「聴覚」「視覚」に続く
第6面 「我が唯一の望み」は、何を意味するのか?

五感を統べる第六の感覚である「知性・精神」、
あるいは、愛や結婚といった意味も暗示されましょう。


手に持った宝石を、貴婦人は「箱に仕舞う」のか?
それとも「これから身につける」のか?

それらの解釈が「謎」であり、観る者の心境・視点に
委ねられるからこそ神秘的・魅力的なのでしょうね。

この「貴婦人と一角獣」、東京展は7月15日までですが、
その後は7月27日〜10月20日の大阪展があります。


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最後に…ルドン 最期の未完作『聖母』。

サルヴァドール・ダリ『ポルト・リガトの聖母』も
LOVE展に来ており、ひときわ「魂」を放っていましたが、

ルドンの「聖母」は、とても柔らかな色彩で。
戦地に赴いた息子の無事を祈りながら描いた作品らしく
本当に優しい祈りが観ているものに伝わってきます。


白地部分の空白がまた余韻を残していて、
ある意味ここで完成だったのかもしれません。

あるいは、

「我が唯一の望み」の解釈が各々に委ねられているように

 ルドンの『 聖母 』の余白も、各々がそれぞれ祈りや
 愛で満たしていくよう委ねられているかもしれませんね。



…長くなりましたので、終わりましょう、

いつもありがとうございます。


posted by laluz at 02:00| Comment(0) | アートな話
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