2013年10月18日

Nikola Tesla


皆さま、こんにちは。

久々の「名言の英語」を上げておきます。
今回の偉人は「電気の魔術師」ニコラ・テスラ。


Nikola Tesla(1856.7.10 - 1943.1.7 )は、
オーストリア帝国(現在のクロアチア)出身の発明家。

交流電流、無線トランスミッター(ラジオ・ラジコン)など
多数の発明・業績の他、磁束密度の単位「テスラ」として
その高名を現在まで残す 天才科学者です。


天才は「変わり者」であることが多いものですが
テスラの場合は「稀代の変人」として有名です。

(人間ではなかったという説もあります…。)

宇宙人と交信する「惑星間交信」や、テレパシーなど
超能力研究など、晩年はオカルト色を一層に強めた点で、

テスラの評価自体を「胡散臭いもの」とされてしまう面も
ありますけれど、テスラの研究がなければ現在のような
高度な電子通信・電気機器類は無かったともいわれます。


(エジソンも晩年は、降霊術などオカルト研究に傾倒
 しましたが、奇才の辿り着く領域はそこでしょうね…
 ニュートンなど他の天才たちも然り。。)


語学(8カ国語とも?)にも堪能で、哲学を始め
音楽・詩など芸術面にも精通していたとされる
「天に愛された奇才」の言葉を見ていきましょう。。


Let the future tell the truth and evaluate each one according to his work and accomplishments. The present is theirs; the future, for which I really worked, is mine.

(未来をして真実を語らせ、仕事や業績によって各人を評価せしめよう。
現在は彼らのものだが、私が尽力してきた未来は私のものだ。)


テスラと発明王エジソンとの確執は有名です。

テスラは28歳の頃、エジソンの下で働いていましたが、
「直流電流」で送電事業化していたエジソンに対して
自身の「交流電流」送電の効率性・優位性を説き、
当時37歳〜のエジソンと真っ向から対立しました。

「直流」対「交流」の「電流戦争(War of Currents)」は
社会的な論争を巻き込みながら、自陣の送電システムの方が
より安全であると双方が主張し合いました。


(アメリカでの死刑執行用「電気椅子」は、エジソンが
交流電流の危険性・怖さを、世論にアピールするために
極秘裏に開発させたものと言われています。。)


その争いに勝ったのは上記の言葉通り、テスラでした。
現在の家庭用電源は「交流」送電が主流になっています。

テスラは、1915年 ノーベル物理学賞の候補として
エジソンとともに受賞が内定していましたが、
同時受賞を嫌ったためか、双方とも辞退しました。

(テスラは1930年代にもノーベル賞候補に
 選ばれますが、これも受賞しませんでした。)


1917年、米国電気工学協会から「エジソン勲章」授与を
打診されるも、ノーベル賞さえ辞退するテスラのこと、
エジソンの名を冠する賞など無碍に断りました。。


このように、お互いの因縁は生涯に渡りましたが、

何にせよ能力者同士の切磋琢磨から、科学技術は
進歩したと言える好例でありましょう。

また、巨大な相手を前にも屈することなく、
万人の利益の為に自己の研究を主張する覚悟は
いつの時代においても貴く高められる事と思います。



I do not rush into actual work. When I get an idea, I start at once building it up in my imagination. I change the construction, make improvements and operate the device in my mind. It is absolutely immaterial to me whether I run my turbine in thought or test it in my shop. I even note if it is out of balance.

(私は、実際の作業に急いで入ることはない。あるアイデアを得たら、まずは想像の中で その構想を組み立てることから始める。頭の中で、装置の構造を変え、改良し、操作するのだ。タービンを回すのが思考の中か工場の中かは、私にとっては全く重要ではない。思考実験で、回転の不均衡さえ分かる。)

長文なので省略しましたが…この発言の前に、

「性急な実施や、アイデアを具現化させようと
躍起になればなるほど、本質を見失うことがある」

という趣旨のことが述べられています。

計画・分析だけで実行に移さなければ無意味ですが、
適切な計算なく猪突猛進するのも愚策・愚行でしょう。

「具体的行動」というものは「物理的・身体的挙動」に
限らないので、目標達成に向けた俊英なる思考活動を
真摯かつ正確に行っていれば「実行」たり得ますけれど。


テスラは以下のように述べています。

I am credited with being one of the hardest workers and perhaps I am, if thought is the equivalent of labour, for I have devoted to it almost all of my waking hours. But if work is interpreted to be a definite performance in a specified time according to a rigid rule, then I may be the worst of idlers. Every effort under compulsion demands a sacrifice of life-energy. I never paid such a price. On the contrary, I have thrived on my thoughts.

思考活動が「労働」に当たるなら私は最も懸命な働き者だ、
「規則・時間に従った明確な取組みが要求される労働」
という意味においてなら最悪の怠け者だろうが。

強制された中では、どんな努力も生命エネルギーの浪費なので
私はそのようなムダな対価は払わない。
むしろ、私は
思考の上でこそ、活き活きと栄光を謳歌する。。


…といったところでしょうか、意訳しますと。

下線部は、個人的には正に「至言」というか
そう実践してきた側ですので、教え子たちにも全く
強制はしません。勉強したければすれば良いというか。

とりあえず、「為せば成る」というよりは
「為せば成るように考えよ」という所かと思います。


Instinct is something which transcends knowledge. We have, undoubtedly, certain finer fibers that enable us to perceive truths when logical deduction, or any other willful effort of the brain, is futile.

(直観は知識を超越するものである。論理的推論あるいは他のどのような脳の意図的努力が無益である時も、我々に真理を知覚させるような、より鋭敏な本質を疑い無く持っている。)

テスラは「天才とは 1%の直観と99%の徒労である」と
エジソンの名言を揶揄(やゆ)しましたけれど、

「知識・人智」を超越する「閃き・直観」が、
構想・計画の最終ピースとして降りてこなければ、
人類の新しい扉を開ける業は完成しないというか。

このことはエジソンの名言でも触れましたので
そちらを読み返してみて下さればと思います。。



Its ultimate purpose is the complete mastery of mind over the material world, the harnessing of the forces of nature to human needs.

(発明の究極の目的とは、自然の力を人類の必要に役立てながら、
 物質世界を超える精神の完全な支配をもたらすことである。)


テスラの理想は、「太陽や海、あるいは宇宙から
地球・人類全体が永続的に使えるエネルギーを
取り込むことができれば、地球資源を枯渇させたり
資源格差で人類に不平等をもたらすこともなくなる」
…という新しいエネルギーシステムの構築でした。


ここでいう「資源」とは電気などの生活エネルギー
だけでなく、互いの意思疎通を図り、理解しあうための
「情報」伝達も含まれています(19世紀半ばで!)

テスラが構想した地球規模の無線通信網は、
21世紀において概ね現実化しつつありますが、

世界的な情報通信によってお互いを理解し合えば
無益な争いや齟齬はなくなっていくという段階までは
残念ながら人類が未だ追い付いていません。


太陽エネルギーや風力といった自然エネルギーは
やっと実用化してきたところでしょうか。

原子力エネルギーは、テスラの構想外でしょうが
おそらく反対したことでしょうね…きっと。


色々な意味で、生まれてきたのが早すぎた天才、
電気の魔術師ニコラ・テスラの残した言葉たちは
今になっても多くの人々を考えさせます。


The primary substance, thrown into infinitesimal whirls of prodigious velocity, becomes gross matter; the force subsiding, the motion ceases and matter disappears, reverting to the primary substance.Can man control this grandest, most awe-inspiring of all processes in nature? Can he harness her inexhaustible energies to perform all their functions at his bidding? more still cause them to operate simply by the force of his will?

If he could do this, he would have powers almost unlimited and supernatural. At his command, with but a slight effort on his part, old worlds would disappear and new ones of his planning would spring into being. He could fix, solidify and preserve the ethereal shapes of his imagining, the fleeting visions of his dreams. He could express all the creations of his mind on any scale, in forms concrete and imperishable. He could alter the size of this planet, control its seasons, guide it along any path he might choose through the depths of the Universe. He could cause planets to collide and produce his suns and stars, his heat and light. He could originate and develop life in all its infinite forms.

To create and to annihilate material substance, cause it to aggregate in forms according to his desire, would be the supreme manifestation of the power of Man's mind, his most complete triumph over the physical world, his crowning achievement, which would place him beside his Creator, make him fulfill his Ultimate Destiny.


(これには訳を付しませんが、智慧を求めれば
 この探究に向かうのはある意味で必然でしょうね?)



それでは、今回はこの辺で。

「涼しさ」から「寒さ」を感じる時候です、
お風邪など召されませんようご自愛下さい。

いつも ありがとうございます。


posted by laluz at 05:00| Comment(0) | 「名言」の英語
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