2014年09月20日

芸術との引斥


皆さま、こんにちは。

心身で「秋」を感じられる時候と相成りました、
皆さまも日々優雅にお過ごしのことと存じます。

(本来、9月20日には公開していたつもりが
 設定上の齟齬で前回の「芸術との共考」と合わせて非公開でした…
 そろそろ更新されると予期されていた方々には申し訳なく思います)


私も「芸術の秋」というに相応しい趣で
しばしのアート散策をしておりました。

今回のセットメニューは以下の通り(今回もリンクは張っていません…)。


メトロポリタン美術館 古代エジプト展 - 女王と女神」東京都美術館@上野
ボストン美術館 華麗なるジャポニスム展」世田谷美術館@世田谷
「生誕200年 ミレー展 愛しきものたちへのまなざし」府中市美術館@府中市

特別展「日本の蝶」東大駒場博物館@駒場
能面と能装束 ―みる・しる・くらべる」 三井記念美術館@日本橋
アートアクアリウム2014」 コレド室町@日本橋
宇宙博 2014 ―NASA・JAXAの挑戦― 」 幕張メッセ@幕張


・・・というアート内容です。

今回は従来に比して都心からは離れた会場にも
足を運んだので観覧数は抑え気味にしましたが…
地域の雰囲気を感じながら散歩したりも悪くありませんね。


テーマも、宇宙から古代エジプトに「蝶」や「能」と
取り留めもなく色々な観点から散策して来ましたが…
いつもながら遍く奇蹟の連関・連環に畏怖するのみ。

もはや「芸術鑑賞」という枠組みは超えていますけれど
(「芸術とは何か?」という問いさえも超えて)
あらゆる形象の「在るがまま」を感じる時間は
ただただ在り難いという畏敬の念の他ありません。。


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アートアクアリウムには今まで訪れていなかったので
今年は意図的に覗いてみました…幻想的といえば幻想的です。

ただ、重奏低音が響くナイトラウンジの時間帯だったので
金魚さんたちにはストレスじゃないかなと憂慮しましたが
まあ…どの子も元気そうに泳いでいたので杞憂でしょうか。


10月下旬からは京都二条城で「アートアクアリウム城」が
開催されるようです…京都は「国宝・鳥獣戯画」展もありますね。



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国際宇宙ステーション(ISS)の「きぼう」日本実験棟(実物大モデル)

宇宙博2014においては、アメリカ国外では初公開となる
火星探査車「Curiosity」を始め、「宇宙エレベーター」構想、
UZUME構想(空前絶後の日本の月地下世界探査)などなど
なかなかスケールの大きいプロジェクトを伺い知れて
興味深い時空間を味わうことが出来ました。

UZUME(Unprecedented Zipangu Underworld
of the Moon Exploration) とは「古事記」の女神
「天宇受賣命(アメノウズメノミコト)」に由来するそう。

アメノウズメノミコトは、太陽の神である天照大神が
天岩戸にお隠れになり、世界中が真っ暗になった(天岩戸隠れ)時
踊りを踊って神々を笑わせることで天照大神が天岩戸から出て来られ
世界が光を取り戻すのに貢献したという女神であることから、

誰も見たことのない月の縦孔・地下世界に光を当てる、
という意味を込めて「ウズメ」の名前を冠したとのこと。

(参照:UZUME Project ウェブサイト

秋に眺める「月」の地下について基地計画があって
そこにアメノウズメノミコトの関連を見出すのも趣深しです。


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Jean-François Millet; La Charité(慈愛) 1858-1859

日々の労働への慈しみや故郷を愛する心、
家族や身の回りの人々に対する慈愛…

ミレーの絵画芸術の根幹を成しているのは
平凡ながら平穏な日常にある事物への「慈愛」。


この現世では、子供たちの純粋な慈愛が卑俗な勢力に
蹂躙される悲劇もありましょうが、そのような不条理を
粛正しつつ 人世の精神性を高めて行かねばなりません。


各々の有機生命体が、各々の「芸術」を持ち合わせ、
歓喜・恭悦あるいは驚愕・嫌悪を相互に感じ合いながら
精妙なバランスの中で互いに引きあったり離れたりしながら
それぞれの規模スケールの中で絡み合って存在しています。

蟻の巣の構造美はまさに「芸術」ですし、
蜘蛛の巣の設営もまさに「芸術」でしょう。

各々がまさしく各々のみ為し得る「芸」なり「術」なりを
意識的・無意識的に保有しており、それらが色々な条件下で
絡み合いながら、多様な文様を織り成しています。

「芸術的」でない時間などないと思えば、我々自身の
一挙手一投足さえ「芸術」の結晶となり得ます。

あらゆる万物の「芸・術」の相互作用の中で
互いに引き合い、或いは斥け合う時間の集積。

「ああ、今を生存しているようで何よりです、
 各々ありがとう」という思考のみがそこに漂います。

互いに引き合い斥け合いながらも適切な距離感で
支え合っている、星たちや銀河たちのように

人間同士も適切な距離感で支え合い慈しみ合うことが
できれば、それこそ「芸術の結晶」だと言えましょうね。


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ルピシアのコラボティ 《ラ・ジャポネーズ》 赤と金に華やぐ紅茶

「華麗なるジャポニスム展」コラボの紅茶ですが
実はまだ口にしていません…色々な紅茶を頂くので
ちょっとテイスティングが追い付いていませんが
茶葉の芸術性を損なわないよう、ご縁に感謝して
悠久なる時間の流れを味わおうと思います。



ワンパターンな流れながら…皆さまとの
在り難きご縁についても日々感謝しております。

それでは、今回はこの辺で。
いつもありがとうございます。


posted by laluz at 11:00| Comment(0) | TrackBack(0) | アートな話
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