2019年10月04日

2019年10月の始まり



皆さま、こんにちは。

2019年 第9番の月も過ぎました。
2019年も75%を終えたことになりますね。

まあ、残り10%だろうが90%だろうが
「日々時々の事象を味わい愛でる」
これこそ至高の境地と思いますので
時間に振り回される必要はありません。

各々与えられた時間を大切に
実りの秋を楽しんで参りましょう。




秋の山  紅葉をぬさと たむくれば
住む我さへぞ 旅心地する


(秋の山が紅葉を幣のごとく手向けるので、
住居に留まっている私も まるで旅をしている気になります。。)



『古今和歌集』巻五299
紀 貫之(きの つらゆき) の和歌です。


ここに言う「幣(ぬさ)」とは・・

1 祈願または罪穢れを祓うため 神前に供える幣帛(へいはく)。
  紙・麻・木綿(ゆう)などを使う。みてぐら。御幣(ごへい)。
2 旅の無事を祈って贈るもの。はなむけ。【デジタル大辞泉】



ここでは、「道中の安全を祈願する時に使う、
布や紙などを小さく切った切幣(きりぬさ)」
の方です。幣を手向く(ぬさをたむく)とは
旅立つ際に道中の安全を祈願して切幣を
紙吹雪のように降りかけるイメージですね。

最近では見かけることも少ないでしょうが
晴れ舞台や新しい門出で旅立つ者に対して
紙吹雪で送り出すのは、幣を手向く名残でしょう。

新天地への道中・現地での平穏安全を
祈願して行われる 奥ゆかしい営みです。

というわけで、秋の山が旅行道中の
安全を祈って「幣を手向く」ごとく
紅葉を優雅に降り注いでくれるので、
家にいてさえ旅先にいるような気がする
と詠んだ、とても美しい和歌ですね。



10月冒頭の引用としては、紅葉吹雪に
早すぎると言えますが、紅葉に限らず
葉が舞うことは日々ありましょう。

葉っぱが風に吹かれて自身に
優しく降りかかるような時は
あぁ自然が清めてくれているなぁ
と、心安らかに微笑むことが出来ますね。


舞う紅葉を幣に例える和歌は
少なくありませんが、厳しい冬を
越して無事に春を迎えられるように
木々山々ひいては大自然が祈って
くれていると先人は読み解きました。

日々の何気ない些細な事象ですら
どうせなら自分への餞(はなむけ)
と、良いように受け止めましょう。


「うおー 大自然いや宇宙全てが自分を
祝福してくれてる!日々謙虚に頑張ろー」

…と(ちょっと極端かもですけど)
これくらい思い続けられる人は大抵
どの道に進んでも大成しますよね。


それでは、今回はこの辺で。
いつもご訪問下さりありがとうございます。

素晴らしい秋の日々をお過ごし下さいね。


posted by laluz at 23:45| Comment(0) | TrackBack(0) | ラルース進学塾