2019年06月17日

香りを聞く


皆さま、こんにちは。

6月2回目の更新を。

「父の日」について書いていたのですけど
16日までに更新できなかったので何となく
テーマを変えて書き直し中です。

とりあえず「題名」だけ入れていますが
個人的に好きな分野だけに 普通に書くと
ものすごく長くなります。どこまで
短くカットするかがポイントというか。

次回は16日前後に…と書いていたものの
17日中に更新完了できていないかもなので
あらかじめ言い訳しておこうと思います。

定期的にチェックして下さる方々
いつもありがとうございます。

今宵は 満月です
リラックスした夜をお過ごし下さいね。


----------------------------------------------------
(ここから続き)


さて、今回は「香り」をテーマに。

「『力』を考える」=「嗅力」でも
良かったのですけど、あまり厳密に捉えず
ゆるやかに 香り というものを
考えてみたいと思います。


香り(薫り/馨り)とは…

1 よいにおい。香気。
2 顔などのにおいたつような美しさ。


(『デジタル大辞泉』)



匂い(におい)も本来「鮮やかな色彩が
美しく映えること」を意味するように、
嗅覚が好ましいと感ずるものを指しますね。

好ましくないものは「臭い(におい)」と
書くことが多いでしょう。

ある「におい」を不快・嫌だと感じると、
その「におい」=「臭い」と処理され、
逆に 快適・良い・落ち着くと感じると
その「におい」=「匂い・香り」になると。


嗅覚に関与する「におい物質」は、
約40万種以上存在すると考えられていますが、
嗅覚は他の4感覚(視・聴・味・触覚)と違い
直接本能に作用すると言われています。

他の4感覚は、視床・大脳新皮質などを経てから
大脳辺縁系に情報が伝わるのに対し、嗅覚だけは
大脳辺縁系に直接届いているためです。

嗅覚は理性より本能・感情が先に働くので
「におい」は 人の本能や潜在意識、
感情を否応なく刺激していると言えます。



うーん、コワいですね…。

「におい」は 対人に限らず、
対象の印象を大きく左右します。

特に女性は脳の嗅覚野が 男性より
発達していると言われますので、
匂いに敏感に反応する状況も多いでしょう。

それこそ「好印象な香り」漂う人には
(本能的に?)自然と好感を抱くでしょうし、
逆に今まで好意を持っていた相手でも
我慢できない「臭い」と分かると、
百年の恋も醒めるほど生理的にムリ!
となってしまうことさえ起こります。

だからこそ現代の消費生活においては
食品・飲料や洗剤・美容品などなど
ありとあらゆるものが 購買意欲を充たす
匂い・香りであるよう研究開発されています。

まあ、好みである「香り」かどうかは
それこそ千差万別で、一般的には
クサい臭いでも、ある人には好きな匂い
(例えばタバコの匂い、汗臭さとか)
だったりするので、難しいところですけど…


基本的には「におい」について
しっかり知って学んでおくことは
現代で知的な生活を送る上では
必要不可欠と感じるわけです。


・・・私個人としては、
老若男女問わずお教えする立場上
人と至近距離でお話する機会が多く
対人マナー的な「におい」には
意識を払う方だと思います。

生活環境として、父がインセンス(お香)を
焚いていたり、ディフューザーで
癒しのアロマが漂っていたり、母も上品に
フレグランスをまとっていたりと
比較的「香り」に囲まれていました。

(というか5感の中では 嗅覚が最も秀でていると
 自分では感じます。嗅覚のお陰で味覚も。)


それゆえにフレグランスやアロマも好きで
ご造詣の深いお母様・お嬢様方とは
「香り」歓談することもあったりしますが、
幼児や愛犬・愛猫がいるご家庭では
「香り」も避けた方が良いので、

対人ではお相手が不快とならないよう
消臭を意識することが一番大事です。


ただ、この「消臭」というのが
突き詰めると難しいんですよね。。

例えば、ストレス・疲労・病気などで
身体のメカニズムが狂っていると
自分では気づかない「臭い」を発します。


フレグランスや消臭スプレーに頼る以前に
「理想的な消臭」を図るには 何より
「身体機能の完璧な調和を図る」
という この一点に尽きるわけです。



歯周病や 口腔内の細菌バランスが
崩れるとイヤな口臭に表れますし、
肝機能・腎機能の低下、血液環境の
乱れによっても体臭・口臭として
知らず知らず不快臭気を漂わせる事態に。。

精神面・身体の内面環境・バランスが
そのまま呼吸や皮膚を通して、
外の世界に「におい」として表れます。

この辺りでやっと題名に
近づいてきましたけど、
要するに「におい」を聞くこと。

身体のメッセージとしての「におい」を
しっかり受け止めて、臭いではなく
匂い、更には「香り」に高めていくことが
ある意味「消臭」の極みかと思うのです。



自身は極少食で 肉も好きではないので
汗臭さ・獣臭さは出にくいと思いますが(多分)、
生徒の子に「先生って良い匂い」と言われると
それはそれで素直に嬉しいものです。

不快な臭いにはなっていない証なので。
「嗅覚疲労」のせいで自分のニオイは気付きにくいですからね。



「臭い」ではなく「匂い」「香り」に
まで体臭が昇華したなら、それは
文字通り健康そのものでしょう!

人間に限らず、動植物も調和よく
健康体であれば、本来の「匂い」を
元気いっぱいに発します。

聖地・霊山であれば神聖荘厳な香り、
静かな森林では、優しい香りに満ち、
我々の心身を調律し、癒します。


聴覚的に優しい音を聴くだけでなく
嗅覚的に癒しの香りを聞くことで、
心身のバランスが確かに整えられます。

逆もまた然りで

不快な音(声)を聴いたり
不快な臭気を嗅ぐだけで、
心身のバランスは確かに狂います。

その意味で、
「におい」はマナーであることを超え、
相手の生気・元気さえ左右しうる
重要な要素だと言えるでしょう。



ただ、親しい者であれば、
「におい」の悪化も気付きやすいので
体調変化(悪化)も慮ることが出来ます。

実際、人間より1000倍〜1億倍も優れた
嗅覚を持つ犬たちは、人の呼気や便、
体臭などから、体内の異変・病の兆候を
嗅ぎ分けることが出来ると言われています。

心配そうにクンクンする愛犬なら、何らかの異変を
察知して情報を正確に集めようとしているのかもしれません。

愛犬家の方なら完璧にご賛同頂けると思いますが
人間以上にコミュニケーションは取れるので、
その場合は念の為、病院で検査すると良いでしょう。



愛犬たちは、飼い主のニオイを聞いて
いつまでも好きな匂いであれるように
チェックしてくれていますが、それは
人間同士でも同じこと。

まあ 他人同士ではニオイを指摘するのは
難しいところですが、親友・恋人・配偶者
など心許せる間柄なら、いつまでも互いが
好きな匂い・香りであり続けるように、

各々がしっかりと体調管理しなければ
いけないね、と改めて思った次第です。



・・・というわけで、自分はもとより
外界のあらゆる「におい」に触れて
そのモノが本来持つ「香り」を聞くことは
とても芸術的な営みでは?というお話でした。


「香りを聞く」と拡げてしまった手前
香道・アロマテラピー、フェロモンと恋愛など
触れてアート話にまとめたかったものの
既に長くなったので今回はこの辺で。



これから益々蒸し暑くなって
「におい」管理も難しくなりますけど
内面から香気が漂うような知性・品位を
お互い のんびり育てて参りましょう。

いつもありがとうございます!


posted by laluz at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | アートな話

2019年06月04日

2019年6月の始まり


皆さま、こんにちは。

2019年 第5番の月も過ぎました。
2019年の約42%が経過しましたね。


「ラルース進学塾」も皆さまの温かいご支援の下で
8年間という時を存在していることになりました。

毎年毎回に同じことを申し上げておりますが
どの年次にあっても有り難い時間で包まれました。
それもこれも、各方面各位のご厚恩を賜った故と
心より御礼申し上げる次第です。

昨年度も同じことを書いておりますが
「進学塾」というより「進学会」と称した方が
実態に適うところですけれど、


引き続きご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い申し上げます。





思ふこと みなつきねとて 麻の葉を
 きりにきりても 祓へつるかな


思い悩むこと全て消え去れと祈りながら、
麻の葉を細かく切って(水無月)祓をしたことだよ。



『後拾遺和歌集』所収
和泉式部の「六月祓をよめる歌」

毎年6月と12月の晦日に、諸人の罪や穢れを
祓い清めるため宮中や神社で行われる「大祓」。
6月の大祓は夏越祓(なごしのはらえ)・または
水無月祓(みなづきのはらえ)と呼ばれます。


1年の折り返しにあたる日に半年間の罪穢を祓い、
残り半年の無病息災を祈願するわけですね。

*「麻の葉を切り刻む」というのは、神々へ供えるほど貴重な物である麻を贖物(あがもの)・形代(かたしろ)として罪穢を祓うため切り裂く儀式に基づいています。


民間祭事では 輪越(わごし)祭りといって
茅(ち)の輪くぐりを行う御社も多くあります。
本来は旧暦準拠なので水無月といっても
西暦2019年だと7月31日に当たります。
(ただ 最近では1年の半分という趣旨から
新暦6月末に斎行する神社も増えています。)


「茅の輪くぐり」神事の由来については
「蘇民将来」(そみんしょうらい)の
伝説が元になっているようです。

この辺りの神事について考察していくと
すごい分量になるので今回は触れるのみで…。
*参照:夏越の祓の神事「茅の輪くぐり」のルーツ
(「世界の民謡・童謡」サイトへのリンク)



さて、神事では「唱え詞」を唱えながら
くぐるとされていますが、今回の和歌も
そのうちの一つです(神社によって変わるものの)

最も有名な「唱え歌」は、

水無月の 夏越の祓ひ する人は 千歳の命延ぶというなり
(『拾遺集』詠み人知らず)

この他には、

宮川の 清き流れに 禊せば 祈れることの 叶はぬはなし
(詠み人知らず)


私も幼少の頃は亡き祖父母に連れられて
旧暦水無月晦日の「茅の輪くぐり」に
行っていました。温かく懐かしい記憶です。

思えば祖父母には色々と教わりました、
(二人ともニコニコ微笑むだけですけど)
そのお陰で1億倍は人間的に大きく
なれたと今は安らかに思えます。

何となく思い立った時に立ち寄った神社は
お掃除をしていたりしますが(大きな神社は
ともかく)小さな祠・社の場合そこまで日々
手入れされていないので、掃き掃除をするだけでも
達成感あって気持ちが良いものです。

(そういう時は、人払いされて誰も入って来ないのですけど
大抵 不思議な動物が遊びに来てくれるので 楽しみでもあります。)



というか 自分ひいては人間の中にある
罪過(どんなに些細であっても)を
祓い清める気持ちで掃除をすると
実際すがすがしいものですし。

自室(正確には書斎・研究室)の
掃除も2月くらいから少しずつ進めて
ようやく整う算段がたちました。
(業者の方など数多の有難き助力の御陰です)


あらゆる執着を捨てて、どこまで
キレイさっぱり「無」になれるか
というのが最近の「娯楽」です。

といっても無関心という姿勢ではなく
どんな些細なことさえも(風の音とか)
ワクワクしながら生きています。

まあ、このように達観して思えるのも
物欲世界で十二分に満足できたからだと
思いますが、それもこれも全て御高徳なる
関係諸氏の温かいご支援の御陰です。



ちなみに、異説もあるのですけど
「ケガレ=氣枯れ」と捉えるのは
個人的に好きな解釈です。

死=汚れ なのではなく、
死=氣が枯れた=ケガレ です。


心身の疲労・ストレスによって
生気(精気)が衰えている状態こそ
ケガレであって、だからこそ心身を
リフレッシュして英気を養うのですね。

6月末で2019年も半分経過、
蒸し暑く呼吸も乱れる頃合です、

元気が枯れないよう しっかりと
(心身とも反省すべき点があれば改めたり)
リセットしつつ充実させていきましょう。


兎も角も 長くお付き合い下さっている方々だけでなく
あらゆる面でご支援下さっている各方面の皆々様に
改めて8周年の感謝を申し上げる次第です。


8周年ということでお祝いのお言葉を
ご丁寧に下さった方々には重ねて御礼申し上げます。

9年目も輝かしい出会いに充ちていることを
皆さまと共に 心から喜びたいと思います。



いつも本当にありがとうございます!


(今月も情勢が許せば 16日前後に
 もう1回更新しようと思っています)

posted by laluz at 16:30| Comment(0) | TrackBack(0) | ラルース進学塾