2018年04月17日

映画のお話 #3



皆さま、こんにちは。

今月は16日前後にもう1度更新できれば…
と申しましたが、既に18日に変わりそう…
というタイミングで更新しておきます。

久々の第2回目更新も 映画のお話に致します。

今回は、個人的に良かったと思う映画のうち
(内容的に「楽しい」お話ではないですが)
少し 考えさせられる 作品について。
(「ラルースの塔」で挙げて問題ない範疇で)



スポットライト 世紀のスクープ
(Spotlight,2015年/アメリカ)


The Boston Globe 紙の記者達が、カトリック
教会の児童への性的虐待事件を暴いた、実話を
基に描いた問題作。聖職者と言っても人間なので
抑圧された欲望に流されることもあるのでしょう…。

歴史上、被害者が社会的弱者の場合、多くは
明るみに出ないどころか、むしろ被害者側が
虚言妄言と罵られ迫害されてきました。

組織の不正(ごく一部の者に限られるとしても)
を正そうと尽力する人々には敬意を表します。
もちろん「全てが明るみになること」が
常に望ましいこととは限りませんけれど。



スノーデン(Snowden,2016年/アメリカ)

アメリカ政府による国際的な個人情報監視の
事実を暴き世界を震撼させた2013年6月
「スノーデン事件」の全貌に迫る問題作。

ご存じの方も多いかと思いますけれど
初耳という方は調べてみると良いでしょう。
ネット社会である以上「全て監視可能」と
いう前提で行動すべきが当然と思いますが…

そういう現代システムを教わる機会は
一般的に多いとは言えない現状なので、
知的生活を送っていくならば最低限は
把握しておいた方が良いかもしれません。


ただ、リークされた事実が「真実」か否か
真実を隠すためのリークという手もあるので
その辺りは大局的に「大いなる一手」を
深く読み解く知力が不可欠です。

どんな情報でもすぐに鵜呑みにせず
しっかりと精査する知性が無ければ
結局のところ疑心暗鬼になったまま
考えることを放棄することに陥りますし。

とはいえ、なかなか難しい状況です
覇権を取られた中で局面を打開するのは。
国家主導権を立て直すという大義の為に、
現世の国民の生活・利益を根底から
揺るがせるかと問えば、人間の生は
短いので、賛同は得にくいでしょうから。



リミットレス(LIMITLESS ,2011年/アメリカ)

脳を100パーセント活性化させる新薬を
手に入れた男の運命を描くサスペンス。
認識・記憶・学習能力は飛躍的になり、
現状を瞬時に分析・把握し、計算に基づき
近未来を確知できるほどの知能を獲得。。

まあ、ありがち設定と言えばそうですけど。
映画としての展開はなかなか面白いです。

現代社会では「スマートドラッグ」として
知的能力の向上を意図して服用する人が
増えていることも驚くことではありません。

これは、脳の神経伝達物質、神経化学物質の
供給増加、酸素供給量の向上、神経の成長促進
等によって認知能力の向上に働くとされています。

今はどうか分かりませんけど、ハーバード大では
スマートドラッグを服用していない方が少数とする
データが挙がったりして広まったように感じます。

ハーバードでもそうなら…という感じかどうか
日本でも東大生や、東大を目指す受験生の間で
スマートドラッグ服用の話を耳にしたりしました。

真に知能が高い人には全く以て不要ですけど
才能・知能の差を感じる層には精神安定に
なるのかもしれませんね・・うーん。。

ただ、小中学生が服用する例も多かった点
副作用が懸念される一部の品目については
日本への個人輸入が今年から原則禁止に。
規制されて困る人もいるようですけれど。

過去にも「脳の使い方」や「知能・IQ」の
記事で 色々(長々)と述べてきました通り
「頭が良くなりたいと思っているうちは
そうならない」という理に気づく方が大切。




あまくない砂糖の話
(THAT SUGAR FILM,2016年/オーストラリア)


監督デイモン・ガモー自らが実験台となり、
「人は1日平均スプーン40杯分の砂糖を摂取」
している事実を検証するドキュメンタリー。

60日間ジュースやシリアルなどから砂糖を摂り
(カロリー総量は変えず)自らの体調変化を
観察していく、というお話です。

とりあえず「糖質」全般ではなく「砂糖」
スプーン40杯分=160gを摂取しているので
日本人一般には「そりゃ不健康になるよ…」
と思わざるを得ない砂糖量なのですけど。

というか極少食ライフの私からすると
拷問のようにしか見えませんでしたが、
糖分中毒になると快楽なんでしょうね・・


鑑賞ポイントはそこではなく、健康に
良くないとしても売上にダメージが
あるなら公にしようとはしない企業側の
圧力や伝統食の変容・衰退という面まで
検証を入れる姿勢は 賞賛に値します。


…と、まだ続く予定で用意していましたが
既に予定以上の文字量になりましたので
今回はこの辺で終わります。


まとめますと、日常生活においても
隠されている真実は多々あるので、

柔軟な視点・広い視野をもって
「大切なこと」を見失わないように
日々知性を磨いて参りましょう…
といったところでしょうか。


以上、3回目の「映画のお話」でした。
ご訪問ありがとうございます。

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2018年04月03日

2018年4月の始まり



皆さま、こんにちは。

2018年 第3番の月も過ぎていきました、
2018年の約25%が過ぎたことになりますね!

1年の4分の1…といって長いか短いかは
各々の時間感覚によるでしょうが、心機一転
新しき「期」を楽しんで参りましょう。



花の色や 聲に染むらむ 鶯の
 なく音ことなる 春のあけぼの




桜が咲き誇り、日本においては入学入社など
新しい舞台に進む方も多い晴れやかな時季。

春の花々も 祝宴の陽気に包まれて
ますます優しい色に染まっているように。

木々を飛び舞う鳥たちも、満開の桜を
喜ぶかのように 麗らかな声を響かせます。


・・とまあ 実際の生態系は人間の心情などに
左右されることなく命を紡いでいるだけなので
俗な詩情に浸るのも滑稽かもしれませんけれど
多くの生命体にとって過ごしやすい季節です。

現実世界で私と面識がある御方はご存じの通り
毎日お祝い日のように笑顔で過ごしておりますので

今の季節だから殊更に祝うというわけでもなく
2018-19年度も日々刻々に敬意を払いつつ
森羅万象との対話を楽しむという感じです。


実際、外的な状況環境が内的な喜怒哀楽を
喚起する というよりは、内的な意志思考が
外的な状況環境を規定する、というのが

真理 (理解し 実践し難いものの)
だったりするので、思う存分 春の
陽気を楽しむのは素晴らしいことですね。




思ひやる 心や花にゆかざらむ
霞こめたる みよしのゝ山




霞が立ち込めて花の見えない吉野山
だけれど、花に思いを馳せるこの心が
どうして桜に届かないことがあろうか、

…と、この和歌の方がラルースの塔の
ご挨拶には相応しい気が致しますので
今月は二首を引用ということで。

小中高校・大学・大学院あるいは
企業等各組織の新たな一員となって
今後、時を経るにつれて期待・予想に
反した事態に陥る時もあるかしれませんが、

霞や靄(もや)がかかっていたとしても
客観的事象は全く変わらずそこに在ります、

そんな時も慌てず焦らず視点・支点を定めて
確かな信念・意思で歩んで行かれますように。

文字通り「祝意」に満ちる季節でありますが、
眼前に花が咲いていない時期であったとしても

眼に見えない「芽吹き」を心で感じながら
自らの「好き日」を日々創造して下さいね。



長いお付き合いをさせて頂いている皆さま、
新しくご縁ができた方々の諸々のお心遣いに
いつもながら深く感謝申し上げます。

春光が新たな創造の歩みを祝う4月も
皆さまと共に心から喜びたいと思います。

いつもありがとうございます!


(月2回目更新は12月以来行っていないので
 状況が許す限り16日前後に1つ挙げたいです…)

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2018年03月05日

2018年3月の始まり



皆さま、こんにちは。

2018年第2の月も過ぎていきましたね、

毎年この時期には触れておりますけれど
個人的な節目となる誕生月の如月を見送り、
創造の光に照らされる時季を迎えました。

受験生にとっては人生を左右し得る試練が
2月にありましたが 各々の理想・志望を
力強い意志で現実のものとされんことを
心からお祈り申し上げるばかりです。



花散らで 月は曇らぬ よなりせば
 ものを思はぬ わが身ならまし



(花は散ることなく月も曇ることがない世界であったなら
 あれこれ物思いに耽ることはなかったであろうに。)



2018年は西行法師の和歌をテーマに…
ということで今回も『山家集』から。

花は散り 月は曇るが故に物思いが
絶えないという、反実仮想の歌です。 

有機生命体は、生に終焉が有るが故に
生が貴いものと知り感じ得ます・・

…と、有機生命体といってしまうのは
マズいですね…不死の生物もいますから。

人間においても「不死」はともかく
「不老」のニーズは非常に高いので
遺伝子治療など医療倫理的に許容される限り
遅かれ早かれ 実現していくでしょう。

ともあれ、現段階では、花は散り、
人は老いるからこそ物思いに耽ると。

受験生にとっても「皆が合格」なら
思い悩むことなど無くなるでしょうけれど

現実はそうではない。


ただ、日本では約23.5秒ごと1人が世を去り
世界では約10秒間に18人が天に還りますが

そのことを常に深く嘆く人も少ないように
結局のところ人間は自分の関われる範囲しか
認識できない訳で、それが正常でもあります。

細胞 いや、もっとミクロな世界では
目覚ましい生成消滅が繰り返されていますが
それについて深く自覚することもありません。

そうしてみれば、花鳥風月の趣だったり
俗世の損得・勝敗・高低…などといった
「認識しやすいレベル」のものに焦点を
あてて 物思いに耽っているわけです。

宇宙スケールで 地球を眼下に望みますと
月は雲ることなく、太陽も沈みません。

物思いに耽りたいから耽っているのが
人間なので、それは弱さではなく特権
というべきかもしれませんね。

西行も「あれこれ思い悩まずに済むものを…」
と、詠んでいながら それを悲観している
わけではなく その人間の性(さが)を
含めた 諸行無常を表現しているはず。

…兎も角も、現世における一切合切を
思い悩むも良し、笑い飛ばすも良し。
全ては各々の思うがまま為すがまま、
諸行無常を楽しんで行きましょう・・

という感じで 強引に終えるとします。



全ては移ろい行く世界ではありますけれど
その中で 必然に選ばれたご縁によって、

長いお付き合いをさせて頂いている皆さま、
新しくご縁ができた方々の諸々のお心遣いに
いつもながら深く感謝申し上げます。

慈愛に満ちた春光が
生命を優しく照らしていく3月も
皆さまと共に心から喜びたいと思います。

いつもありがとうございます!


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2018年02月04日

2018年2月の始まり



皆さま、こんにちは。

2018年の初月が過ぎていきましたが、
皆さま 益々ご清栄のことと存じます。


(「新年の誓い」…2017年に引き続いて
未更新のまま時宜を過ぎてしまいました。
今年はさて?とチェック下さった方々には
ご期待に沿えず、すみません。。)


…と、「新年の誓い」の記事更新ならずも
慣例の神宮参拝を終え、2018年の至高の日々と
来る2019年の開幕に御礼申し上げた次第です。

2016年2017年は春にも神宮に訪れましたので
1年毎の区切りという意味合いは薄れながらも
元日の恒例儀式として「精神を純化する」
という意味合いは全く変わることなく。

今年は想定外のハプニングもあって
適宜に襟を正すことが出来ました。

神宮には1年(或いは生前全て)の感謝を
申し述べに参りますが、その意味合いと等しく
皆さまにも 心からの御礼を申し上げます。



去る1月は センター試験・成人式と、
人生の節目となる行事がありましたけれど、

どのような経路にせよ 確かな志がある限り
目的地へ近づいているのは間違いありません。

どのような経路にせよ 与えられた日々が
充たされたものであるようお祈り申し上げます。



今さらに 春を忘るる 花もあらじ

やすく待ちつつ 今日も暮らさむ



(今更 春を忘れて咲かない桜の花もあるまい、
心安らかに花開くのを待ちながら今日も過ごそう。)




『山河集』より 西行法師の歌です。

2017年まで、芭蕉の句を月初挨拶で
引用して参りましたが、2018年からは
西行法師の和歌に依ることにします。

芭蕉も西行法師を敬い奉っておりましたし
世の深奥を探るには、相応しいでしょう。

ただ、 神・仏 を媒介に 世を詠む歌も
少なくないので、あまり偏ることなく
広く万人が知的反響を感じられる題材を
挙げて行きたいと考えています。

さて、西行法師は 今までも幾度か
触れましたけれど、簡単に紹介すると
( wikipediaから引用 )

西行(さいぎょう:1118年2.16〜1190年3.31)
平安時代末期から鎌倉時代初期にかけての武士
・僧侶・歌人。俗名は佐藤 義清(のりきよ)。
出家して法号は円位、のちに西行、
大本房、大宝房、大法房とも称す、と。


後世に遺した和歌・思想の影響は大きく
芭蕉だけでなく多くの才人に崇敬されました。

さて、その「人となり」については
追々のんびりと考察することにして。


今回の一首について観てみますと、
といっても特に説明する必要もない
シンプルな歌。だからこそ貴いというか。

桜の開花時期は3月下旬〜ですので
引用には適時ではないかもしれませんが、
大学・高校など各種試験が前後にある今、
晴れやかな心持ちで桜花を迎えたい方々に
とっては、時宜に適うかなと思いまして。

もちろん「開花に至るまでに必要な作業」を
各々為してきたという前提ではありますけれど、

適時適切に為すべきことを為していれば
自然の摂理に従って 花が咲き開くように
各々の目指すべき道も開かれるはずです。

昨年2017年2月は芭蕉の句を挙げて、

外見の華やかさではなく、内面から放たれる輝きこそ
真実の「花」、というところに核心を置くならば
現代の我々にとっても心に響くでしょう。

あらゆる「外装」を除いて考えた時でも
自然と解き放たれる内面的魅力があるのなら
それこそまさしく「真実の花」です。


・・と、述べました。西行の和歌にある
「花」も、精神的高みに咲く花と読み込み、
過度に焦ることなく、日々清浄に過ごして
行けるなら それこそ至上でしょう。

既に春の陽気を麗らかに感じておられる方も
厳しい寒さの中を 頑張っておられる方も、
新しい春の巡りに際して、各々の「花」が
高貴に開かれる日を 祝福下さいますように。

それでは、今回はこの辺で。

掛替えなき2月の日々もまた
皆さまと共に心から喜びたいと思います。

いつもありがとうございます!



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2018年01月03日

「2018年」の始まり



年頭にあたり、謹んでご挨拶申し上げます。

旧年中は並々ならぬご厚情を賜り、御礼申し上げます。

本年もご指導ご鞭撻の程、宜しくお願い致します。

 




 正月たつ 春のはじめに かくしつつ
 相し笑みてば 時じけめやも
  



牟都奇多都 波流能波自米尓 可久之都追 安比之惠美天婆 等枳自家米也母
むつきたつ はるのはじめに かくしつつ あいしえみてば ときじけめやも


(睦月立つ初春に、こうして互いに笑みを交わせるのは 時期に外れたことでしょうか?いえ、頃合に相応しくこの上なく喜ばしいことです。)


「万葉集 巻第十八4137番」大伴宿祢家持の歌。

お正月・成人式など…長い間、離れていた面々が
ふと再会し談笑する機会も多い時季でしょう。

自らの才覚を高め、限界を突破しようと
日々研鑽することは重要ですけれど
「何気ない時間」に何もしないという
ことは、実は一層に有意義なことです。

「縁ある人々と笑みを交わす」というのは
何でもないことではありますが、それゆえに
意識して大切にしておきたいものですね。

自らと会う皆々が笑顔で接してくれるには
あらゆる意味で自身が大器になっていかねば
なりません。とはいえ、そんな過程を全て
超越した高みから、ニコニコと迎えて下さる
のが、偉大な御年輩の方々でありますけど…。

せいぜい数十億秒の人生です、
どうせなら笑みを交わして過ごしましょう。


この2018年という尊い月日を通して、

各々にとって苦難艱難に克つべき試練もあるでしょうが
栄光に至ったときの多くの笑顔をイメージしながら

自他ともに楽しんで行かれますように。




それでは、年頭のご挨拶まで。

皆様の益々のご清栄を、心よりお祈り申し上げます。



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2017年12月31日

2017年の終わり


皆さま、こんばんは。

いよいよ2017年を見送って、
2018年を迎える時となりました!

2017年の日々も 皆さまには
公私にわたって大変お世話になりました。

毎年同じことを申し述べておりますが
2017年も有り難い日々を過ごせましたのは

ひとえに皆々様の温かいご支援のお蔭と
ただただ感謝するばかりです。



年くれぬ 春来べしとは 思ひ寝に
 まさしく見えて かなふ初夢



西行法師の句です。

年も暮れ、春がまさに来るぞと思いながら寝たら
その夢に見たことが本当に見えて初夢が叶ったよ


・・・と。当時の背景を慮ると色々な解釈が
出来ると思いますけれど、シンプルに読むと
こんな優しい句に捉えることも出来ましょう。


座右の銘というものに当たるかはともかく
ある意味で「確信」している真理として

Whatever you ask in prayer,
believe that you have received it,
and it will be yours.
(Mark 11:24)

・・があります。この点については
以前述べましたので繰り返しませんが、

2018年も素晴らしい日々になると
確信とともに寿ぐならば、そうなります。

新しい年において「見たい夢」を
快い心持で強くイメージしながら
2018年において着実に現実化される様を
大いに楽しんでいかれますように。


兎にも角にも 2017年の終わりに際し、

私と時間を共有している生徒さんやご家庭、
関係諸子の方々全てに心から御礼申し上げます。

この1年間の御高恩に対する謝意を
言い尽くすことはできませんが…
2017年 ありがとうございました!



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2017年12月17日

映画のお話 #2


皆さま、こんにちは。

12月も15日前後にもう1度更新できれば…
と申しておりましたので、2回目の更新を。

*17日14時過ぎに一応UPしましたけど
適宜に加筆修正すると思います。。


11月第2回目の更新は、映画のお話でしたので
12月第2回目もその続きに致しましょう。


前回同様、個人的に良かったと思う映画を
今回はSF(Science Fiction)のジャンルから。
(「ラルースの塔」で挙げて問題ない範疇で)

宇宙が舞台で考えさせられる映画として・・


インターステラー
(Interstellar,2014年/アメリカ)


地球外の居住可能惑星の探索を行うため惑星間航行
(インター・ステラー)する宇宙飛行士のお話。

特殊相対性理論、特異点など宇宙物理学からも
矛盾が無いよう科学的考証が行われています。
170分とやや長編ですが、深く思考実験する題材
として興味深いですし、普通にSF映画として
観る価値ある良作です。ただ集中力は要します。


オデッセイ(The Martian,2015年/アメリカ)

火星探査中の緊急事態で一人置去りにされた宇宙飛行士
の命をかけたお話。この作品でも科学的正確性は
追求されていましたが、冒頭の事故に科学的間違いが
あることがのちに判明…。その間違いを学びつつ
マット・デイモンの演技を鑑賞するのが良いかと。


ゼロ・グラビティ(Gravity,2013年/アメリカ)

想定外の事故によってスペースシャトルが大破し
宇宙空間に放り出されてしまった宇宙飛行士と
科学者のサバイバルを描く作品。先端技術で
「宇宙の恐怖」を疑似体感できる点でも話題に。
「重力」と「命」を再認識させてくれる秀作。


・・「宇宙」がテーマの名作は多々ありますが
「人工知能/時間遡行」も良作が多くあります。


トランセンデンス(Transcendence,2014年/アメリカ)

人類の未来のため、意識をもったスーパーコンピューターを
研究開発している科学者が死亡後も人工知能として存続し、
過度に高度化した科学技術がもたらす危機を描く作品。

…と、こんな感じで紹介されるのですけど「科学技術の
もたらす危機」であって「人工知能のもたらす危機」
ではないんですよ。よく観て考えると深い作品です。

時間の制限やらで説明不足の部分も多いでしょうが
(というか2回目を観ないと分からないかも?)
Transcendence=超越(?)という意味を考え
それを補いつつ読み解くと得られる何かがあります。


her/世界でひとつの彼女(Her,2013年/アメリカ)

人間女性より魅力的な「人工知能型OSサマンサ」と
彼女(?)に惹かれる主人公の恋愛(?)を描く作品。

直接的な対人関係は面倒なことが多く、仮想現実の
相手の方が気楽だと思われる世界は現実化しつつ
あります。VR(仮想現実)上の相手と結婚式を
挙げる御仁もおられる昨今ですからね。

性差を超えた同性婚も許容されつつある現代、
「心」を通わせていることが至上なら
「肉体」の有無は問題ないのでは?と、
そんな議論も普通に起こり得る時代です。

ただ、「愛する他者の喪失」というのは
肉体の有無で差異は無いんですよね。やはり
離別を苦しむのが人間。愛とは何か?を
現代的状況から繊細に描く秀作と思います。


ウォーリー(WALL-E,2008年/アメリカ)

ピクサー&ディズニーのCGアニメ映画。
西暦2700年の荒廃した地球と宇宙を舞台に、
独りぼっちで地球に残されたゴミ処理ロボット
WALL・E(ウォーリー)の恋と冒険のお話。
「人工知能」との闘いと言えなくもない…

ディズニー映画で最も好きな作品ですね。
名作です。ほとんど会話がないのですけど、
仕草で意図が伝わるというか…温かいです。

「肉体」を超えた「愛」ということで。



トランス・ワールド
(ENTER NOWHERE,2011年/アメリカ)


森の中に迷い込んだ3人の見知らぬ男女を待ち受ける
奇妙な運命を描いたサスペンスミステリー。
ジャンルとしては「時間遡行・転移」…かな?

書くとネタバレになるので控えますが
先の読めない展開で引き込まれます、
隠れた名作じゃないでしょうか。

この作品については邦訳も秀逸ですけど、
ENTER NOWHEREの原題も是非考えつつ。


バタフライ・エフェクト
(The Butterfly Effect,2004年/アメリカ)


butterfly effect=バタフライ効果とは、
蝶の羽ばたきが、遠地の竜巻を引き起こし得るか?
という命題で有名ですが、力学系の状態に"変化"を
与えると、その変化がごく僅かであったとしても
その後の系の状態は 変化 が加わらない場合と
大きく異なってしまうという カオス理論上の用語。

この「バタフライ効果」を題材とした作品ですが
過去に戻って現在、未来の出来事を変えることが
出来る主人公の 愛と苦悩を描いたSFスリラー。

もう13年前の作品になりますけれど、
当時は先進的なテーマだったと思います。
実際にこの映画から派生的に考えられたものも
多いはず。評価も高く 名作の一つでしょう。

ただ、高評価だと思って観ると肩透かし
かもしれません、じっくり考えながら
消化していくことで滋味深いというか。




…と、ご紹介に値する作品はまだまだ沢山
ありますけれど、今回はこの辺で。

それでは、久々の月2回目更新でした。
いつもご訪問ありがとうございます!

posted by laluz at 14:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 書物・映画etc..